とふるちゃんのトリリンガル育児日記

2.5リンガルの母(東大法学部卒、弁護士)によるトリリンガル育児奮闘記(になる予定)です。

私の育児の先生

私には歳の離れた妹が1人いるのですが、私と妹を知る人からはよく言われる言葉があります。

 

「お母様に会いたい!どうやってとふるちゃんと妹さんみたいな姉妹を育てたのか聞きたい。」

私は東大法学部卒で弁護士をしており、妹は国立大学の現役医学部生で、2人とも日本語と中国語が話せて英語も少しできる2.5リンガルなので、このスペックが子育て中のお母さんたちには刺さるようです。

 

どんなふうに勉強したの?と私たちに聞くのではなく、どんなふうに育てたの?と母に聞くのか、と最初は少しびっくりしましたが、巷では「子ども全員を東大理三に入れたママ」や「子どもを医者にするための方法」といった表現があふれているので、子どもの学業的成功は母親の功績、とみなす風潮はまだまだ強いようです。

 

うちの母は、自分の老後の安泰のため、法曹業界と医療業界のどちらが不景気になってもリスクヘッジできるように、子ども2人のうち1人は弁護士、1人は医者に育てようと思ったの!といつも半分冗談で言っていました。が、思い返しても私と妹は自分の意志で進路を決めた記憶があり、母に強く誘導された印象はありません。

一方で、母の話を聞く限り、小さい頃から自然と能力を伸ばすような取組みを色々としてくれていたようです。また、勉強の成績や習い事などについてもかなり厳しく育てられましたので、確かに母の教育が現在の結果に繋がった可能性は高いと思われます。特に、私たち姉妹が日本で生まれ育ち、普通に日本で教育を受けてきたにもかかわらずバイリンガルに育ったのは、完全に母の努力の賜物だと思います。

母のおかげで今の自分たちがあると思うので、素直に感謝しています。また、特別な知育をしなくても、母をお手本に同じような取組みを行えばとりあえず大丈夫かな、という謎の安心感があります。その意味で、私は母を育児の先生と考えています。

 

うちの「タイガー・マザー」

ちなみにうちの母は、少し前に賛否両論を巻き起こしたエイミー・チュアの『タイガー・マザー』と驚くほど共通点が多いです。初めてこの本を読んだとき、「まんまうちのお母さんじゃん!」と爆笑してしまいました。やはり中国系マザーってこうなりがちなんですかね?

この『タイガー・マザー』を読まれたことがある方ならだいたい想像はつくと思いますが、母の教育には、口撃や体罰など、現在の基準からすればかなり不適切な手法も多々ありました。

また、主に母の攻めた育児手法のせいで(と私は思っていますが)、以前の記事にもちょっと書いたように、私と母の愛着形成はあまりうまくいっていませんでした。

「愛着形成」について考える - とふるちゃんのトリリンガル育児日記

 

そのため、母は私の育児の「反面教師」でもあります。

 

私の大好きなヤマシタトモコ先生の『違国日記』というマンガに、「良きものは継承し、悪しきものは断ち切ろう」という名言が出てきます(巻数は忘れてしまいました)。

 

私も、母の教育手法の良いところは承継しつつ、悪いところは断ち切っていきたいなぁと思っています。

このブログでは今後、機会があればうちの母の育児・教育手法も紹介していきますね。